仮想デスクトップインフラ、従業員のデジタル体験、統合エンドポイント管理、
ワークスペース セキュリティのイノベーションにより、IT部門の負担軽減と効率向上を支援
【2022年9月1日(日本時間)東京発】
今日多くの企業でハイブリッドワーク モデルの導入完了、あるいは導入計画が進んでいます*1。しかし、ハイブリッド ワーク モデルのサポートは、IT部門の負担が増すことにもなります。ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山中 直)は本日、米国で開催されたVMware Explore 2022を受け、データサイエンスを活用した自律型のワークスペースによりこの負担を軽減する方法を概説しました。また、エンドユーザのコンピューティング環境を自動化し、IT部門がより少ない労力でより多くの作業を行えるようにするAnywhere Workspaceプラットフォームのイノベーションも発表しました。
自律型のワークスペースの実現プロセス
Gartner®の調査によると、統合エンドポイント管理と従業員向けデジタル体験ツールが統合された自律的なエンドポイント管理が促進され、2027年までに少なくとも40%の人的負荷が削減される見込みとされています*2。VMwareは、デジタルワークスペースをマニュアル作業/タスク中心型から成果に基づく自律型のワークスペースに進化させるプロセスを発表しました。これからのハイブリッドワークは、エンドポイント管理、セキュリティ、エンドユーザ体験にデータサイエンスとプロアクティブな自動化機能を取り入れ、デジタル ワークスペースとしての進化が加速します。コンテキストに応じた自律型のワークスペースを実現できるため、以下の成果につながります。
- 自律型の構成:ワークスペースは、変化を常時、監視した上で事後に反応するポリシーを適用させることなく、望ましい状態を設定できます。
- 自律型の修復:このソリューションは、エンドユーザ環境で起きるインシデントをインテリジェントに検出/分離、迅速に変更管理を実施し、問題を自動修復して正常な作業状態に戻します。
- 自律型のセキュリティ:このソリューションは、ワークスペースへのアクセスのセキュリティを高め、アプリやデバイスを隔離、異常を修復し、望ましい状態に戻すプロアクティブなアクションを行います。
Anywhere Workspace全体のイノベーション
VMware Anywhere Workspaceは、自律型のワークスペースに必要なすべてのツールを網羅しています。VMware Explore 2022で、Anywhere Workspaceプラットフォームが提供する以下4つの主要テクノロジ領域で自律型の構成/修復/セキュリティによる成果を高める方法を発表しました。
- VDIとDaaS
- 従業員のデジタル体験
- 統合エンドポイント管理
- セキュリティ
VDIとDaaS
ハイブリッドワークの普及とともに、マルチクラウドVDIの需要が高まっています。VMwareは、マルチクラウドの俊敏性と柔軟性を実現する次世代VMware Horizon Cloudをリリースします。Horizon Cloud on Microsoft Azureのメジャーアップデートである今回のリリースは、企業の環境に導入されるインフラを劇的に簡素化し、場合によってはインフラコストを70%以上削減するとともに、VMwareのDaaSプラットフォームの拡張性と信頼性を向上させます*3。
この新しい「Thin Edge」インフラは、引き続きHorizon制御プレーンを活用します。これはVMwareが管理するサービスで、ハイブリッド対応やアプリ管理、ユニバーサル ブローカリング、イメージ管理、監視などの機能を備えています。さらに、この次世代Horizon CloudはAPIをベースにしているため、顧客、パートナ、独立系ソフトウェアベンダ(ISV)がツール、サービス、自動化機能を構築できます。Horizonのサブスクリプション ライセンスの契約企業は、この新しい改良型Horizon Cloudを追加料金なしで利用できます。
また、VMware Horizon Managed Desktopもリリースしました。フルマネージド型仮想デスクトップ/アプリを提供する柔軟性の高いクラウドホスト型サービスで、オンプレミス、ハイブリッド、パブリッククラウドの導入オプションがあります。このデスクトップ環境により、分散した環境で働く従業員は場所を問わずセキュアにアクセスできます。VMware Horizon Managed Desktopにより、IT部門は時間を要する業務から解放され、予測可能な形での運用コスト管理や迅速なデプロイによる価値実現までの時間短縮、従業員のニーズの変化に合わせた迅速な拡張を実現できます。
さらにGoogleとVMwareは、ハイブリッド ワーカーがデバイスを問わずあらゆるアプリにアクセスできるよう協業を進めています。この協業により、企業は数百に及ぶ認定エンドポイントを使用して、Horizonの仮想デスクトップ/アプリに接続できます。またGoogle Chromebookがエンドポイントとして認定されたことにより、医療などの業界は、企業のリソースにセキュアにアクセス可能なユーザ体験を提供し、多くのメリットを得ることができます。
従業員のデジタル体験
VMwareは、従業員のデジタル体験を向上させるソリューションの対象をWorkspace ONE UEMの管理対象デバイスから、VMware Horizonおよびサードパーティの管理対象/非管理対象デバイスまで拡大しました。これにより、リモートワーカー、ハイブリッドワーカー、現場スタッフまでサポート対象になりました。
また、フロントラインで働く従業員が使用するデバイスの増加に対応するため、フロントライン導入向けDigital Employee Experience Management(DEEM)ソリューション パックをリリースします。すぐに利用可能なダッシュボードを活用して、ROI、共有デバイスの使用状況、デバイスの紛失、クリティカル アプリのパフォーマンスなどを管理し、ミッション クリティカルなデプロイの効果測定および改善を行えます。
さらに、VMware Workspace ONEにはDEEMのガイド付き根本原因分析機能を搭載します。ハイブリッドワークの増加に伴い、企業はヘルプデスクを拡張し、より多くのデバイス、アプリ、ネットワークをサポートする必要に迫られています。この新機能では、機械学習アルゴリズムで関連するすべてのデータポイントを関連付け、可能性のある原因をその確率とともに提示します。IT部門は問題をより迅速に解決できるだけでなく、他のユーザが同じ問題に直面しないよう自動化を行い、影響を受けた従業員の生産性を回復することができます。
統合エンドポイント管理(UEM)
VMwareは継続的に高度なUEM機能のロールアウトを行っており、今回、Workspace ONE Freestyle Orchestratorをモバイル デバイスとサードパーティ製アプリに拡張し、マルチプラットフォームの自動化とオーケストレーションに対応しました。UEMにおける最新のノーコード/ローコード自動化フレームワークであるFreestyle Orchestratorは、WindowsとMacのデスクトップOSに対応しています。発売以来、2,600万回以上の自動化を実行し、IT部門が複雑なマニュアルの設定作業を実行しなくてすむように設計されており、大きな導入効果をあげています。Freestyle Orchestratorは、管理者がこのような自動化ワークフローを組織の特定のプロセス要件に合わせて柔軟に作成できるよう継続的にサポートしています。今回のプラットフォームの拡張により、IT部門の効率性と生産性のさらなる向上が期待されます。
VMwareはまた、業界で定評のあるUEMソリューションでのプラットフォームの幅広いサポートと優れた管理機能をさらに強化し、イノベーションを促進しています。さらにUEMの機能強化として、フロントラインでの共用、従業員の職場復帰に伴うオフィス内のデバイス貸し出しやホテリングとして活用されているWindows OSのマルチユーザ モードが利用可能になりました。また、VMwareは今四半期(2022年8月~10月)の提供開始として、ディストリビューション非依存のLinuxエンドポイント、AR/VRデバイス向けのXR Hubに加え、次世代Windows Update管理、教育業界向けの新しいChrome OS APIのサポート、Android AMAPIの作業プロファイル、iOS/Windowsの導入時ポリシー サポートに対応したデータに基づく動的UIの各テックプレビュー版の提供も発表しています。
ワークスペースのセキュリティ
VMwareは今年初め、重要なイノベーションとしてWorkspace ONE Mobile Threat Defenseを発表しました。今日、モバイル環境において直面する脅威は多岐にわたっており、モバイル ワークスタイルではフィッシングやアプリ、デバイス、不正なネットワークから発生する脅威に特化した保護が求められています。VMware Workspace ONE Mobile Threat Defenseは、Workspace ONE UEMプラットフォームのアドオンとして、モバイル保護のレベルを引き上げます。具体的には、アプリ ベースの脅威、Webやコンテンツの脆弱性、ゼロデイ攻撃、デバイスの脆弱性などに対応します。
VMware, Inc. エンドユーザー コンピューティング部門 上級副社長兼ゼネラルマネージャ シャンカー・アイヤー(Shankar Iyer)コメント:
「ハイブリッドワーク環境では、一人ひとりの従業員や個々のデバイスが、企業および企業リソースへの窓口となっています。そのためIT部門は、正面入口のセキュリティ保護だけでなく、従業員がどこからでもアプリにアクセスできる環境を整えなければなりません。IT部門がハイブリッドワークをサポートする唯一の手段は、簡素化、統合、自動化されたプロセスの導入です。自律型のワークスペースは、デジタルワークスペース管理のさらなる進化を体現するものであり、VMwareはあらためて企業に新たなプロセスを提示します」
参考資料:本日の発表に関するVMware End-User Computing のブログ(英文)
VMware Explore 2022
VMware Exploreは、VMwareのフラッグシップ カンファレンスVMworldの進化形であり、マルチクラウドに関するあらゆるトピックを網羅した、業界随一のイベントです。VMware Explore 2022では、業界主導型ソリューション セッションやテクニカル セッションを実施し、トップ クラウド パートナの90%が参加する広範なエコシステム、マルチクラウドISVの活発なマーケットプレイス、VMware CrossCloud™サービスやオープンソース コミュニティによる複数のネットワーキング イベントを開催します。VMware Exploreの詳細については、www.vmware.com/explore.html(英語)をご覧ください。
出典・注記:
*1 Zippia, Future of Work 2022 Hybrid Work Statistics, February 2022
*2 Gartner, Magic Quadrant™ for Unified Endpoint Management Tools, Tom Cipolla, Dan Wilson, Chris Silva, Craig Fisler, August 1, 2022
*3 VMware Internal Analysis, Beta customer internal cost estimator, August 2022
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ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアは、あらゆるアプリケーションに対応したマルチクラウド サービスを提供するリーディング プロバイダであり、企業によるコントロール下でのデジタル イノベーションを実現します。VMwareのソフトウェアは、イノベーションを加速させる信頼性の高い基盤として、企業が未来を築くために求められる柔軟性と選択肢を提供します。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くVMwareは、同社の2030 Agendaを通じて、より良い未来の構築に取り組んでいます。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。
VMware、Explore、VMware Anywhere Workspace、Workspace ONE、Horizonは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。