セールスフォース・ドットコムとVMware、戦略的パートナーシップを締結 世界初のエンタープライズJava クラウド「VMforce™」を発表
200万人のSpring コミュニティメンバーを含む世界600万人のエンタープライズJava 開発者、Force.com プラットフォームを利用した次世代エンタープライズCloud 2 アプリケーションの構築が可能に
VMware vSphere™ベースのインフラストラクチャ上でアプリケーションの管理と調整を大幅に簡素化するvCloud テクノロジーも実装
【米国リリース抄訳】
※当資料は、2010 年4 月27 日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。
2010年4月27日
株式会社セールスフォース・ドットコム
ヴイエムウェア株式会社
エンタープライズ・クラウドコンピューティング企業の米国セールスフォース・ドットコム(日本法人: 株式会社セールスフォース・ドットコム、本社:東京都港区、代表取締役社長: 宇陀 栄次)およびVMware, Inc.(日本法人:ヴイエムウェア株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長:三木 泰雄)は本日、新しいエンタープライズJavaクラウドサービス「VMforce™」を共同で提供、販売、サポートすることを発表しました。
「VMforce」によって、世界600 万人以上のエンタープライズJava 開発者(うち200 万人がSpring ユーザ)は、クラウド・アプリケーションの開発が可能になります。また、企業のCIO(最高情報責任者)とIT 部門は、既存のプログラミングスキルとJava アプリケーションへの投資を有効活用しながら、「Force.com」プラットフォームによって、ソーシャル環境とモバイルデバイスをリアルタイムにサ ポートするエンタープライズCloud 2 アプリケーションを構築することができます。「VMforce」は、企業およびエンタープライズJava 開発者が求める柔軟性と制御性を確保し、また選択肢を狭めることなく、クラウドコンピューティングの経済効果を得るための環境を大幅に簡略化します。
セールスフォース・ドットコムの会長兼CEO(最高経営責任者) マーク・ベニオフは、次のように述べています。「エンタープライズJava 開発者の皆様、ようこそCloud 2 の世界へ。Cloud 2 への根本的なシフトには、エンタープライズ環境における新たなニーズに応えるためのクラウドコンピューティング、リアルタイムコラボレーション、また iPad のようなモバイルデバイスを包括するものです。今回、VMware とのパートナーシップを通じてVMforce を提供しForce.com 環境へJava をもたらすことで、エンタープライズJava 開発者の皆様は、革新的で強力な新しいCloud 2 アプリケーションの構築が可能になります」
VMware のCEO ポール・マリッツは、次のように述べています。「お客様は、リソースと知識、インフラストラクチャなど、既存のIT 資産を活用しながら、クラウドコンピューティングのメリットをもたらしてくれるソリューションを求めています。今日のアプリケーション開発環境をサポート する飛躍的に簡素化されたソリューションVMforce により、お客様は、これまでに投資してきた既存IT 資産と、クラウド環境がもたらすリソースおよび優れた柔軟性をひとつにつなぐ、大きな一歩を踏み出すことが可能になりました」初のエンタープライズ Java クラウドソリューションである「VMforce」の特徴は次のとおりです。
- 信頼性: セールスフォース・ドットコムが提供する信頼のグローバルインフラストラクチャを基盤にしている「VMforce」は、ISO 27001、SysTrust、SAS70 Type II など最も厳格な基準が設けられている業界標準に認定されたサービス配布インフラストラクチャの利点をそのまま利用します。現在、セールスフォース・ドット コムおよびVMware と協業している世界の大手企業数千社が、今回の「VMforce」によって両社の強みを最大限に活用して、自社のミッションクリティカルなエンタープライ ズ・アプリケーションをクラウド上で実行することが可能になります。
- オープン性:「VMforce」 は、広く使われているSpring Framework を基盤に、POJO(plain old Java object)、JSP(Java Server Page)、Java Servlet をはじめとする標準のJava コードをサポートします。Spring をベースにエンタープライズJava アプリケーションを構築することで、ユーザは、エンタープライズJava アプリケーションと「VMforce」間での移植を簡単に行えます。
- 柔軟性: 「VMforce」では、アプリケーションのスケールアップが自動的に行われます。ユーザは、パフォーマンスニーズの向上に合わせてアプリケーションサー バやデータベース、インフラストラクチャのスケールアップを心配する必要がなくなります。「VMforce」は、スケーラビリティをサービスとして自動的 に処理します。
- 完全性: 「VMforce」は、信頼のグローバルインフラストラクチャ、仮想化プラットフォーム、オーケストレーションおよび管理テクノロジー、リレーショナル・ クラウドデータベース、開発プラットフォームとコラボレーションサービス、アプリケーションランタイム、開発フレームワーク、ツールなどのすべてを含む、 クラウド環境におけるエンタープライズJava 開発のためのトータルソリューションを提供します。
- Cloud 2:Cloud 2 は、次世代のモビリティ、ソーシャルコラボレーション、リアルタイムの情報アクセスを統合し、新たなレベルの生産性を創出、エンタープライズ・クラウドコンピューティングを次のレベルへと高めます。
VMforce™: エンタープライズJava 開発者のための信頼のクラウドソリューション
「VMforce」 は、初めてクラウド環境でエンタープライズJava アプリケーションをサポートする、ミッションクリティカル・ソリューションです。セールスフォース・ドットコムとVMware が共同提供する「VMforce」は、世界で最も広く使われている言語であるJava とそのフレームワークであるSpring、また世界で最も高い信頼を寄せられているクラウドプラットフォームである「Force.com」のすべてを、業 界をリードする仮想化プラットフォーム「VMware vSphere™」を通じて提供します。
VMforce には次のコンポーネントが含まれます。
- Spring Framework: 「VMforce」は、VMware のSpringSource 事業部がサポートし、業界をリードするJava 開発フレームワーク「Spring Framework」を使用します。Spring によって開発者は強力なエンタープライズJava アプリケーションを構築し、開発の生産性とランタイムパフォーマンスを高めながら、テストの範囲とアプリケーション品質の向上を実現できます。また、 「VMforce」は、テスト済み、認定済みの開発環境で、Java アプリケーション構築のための最も完全なEclipse ベースのツールセット「SpringSource Tool Suite」も使用します。
- SpringSource tc Server: 「VMforce」アプリケーションは、Apache Tomcat のエンタープライズバージョンであるtc Server®ランタイムで稼働します。tc Server は、仮想環境およびクラウド環境向けに最適化されている軽量アプリケーションサーバとして、世界中で広く使われています。
- Force.com Chatter サービス: Cloud 2 ソーシャル/モバイルアプリケーションへの移行が世界的に進んでいる現在、開発者は、「Chatter」からのコラボレーションサービスをそれぞれのアプ リケーションに統合することが可能になります。事前定義済みのこれらのサービスには、プロファイル、ステータスアップデート、グループ、フィード、ドキュ メント共有、Chatter API などが含まれています。
- Force.com 開発プラットフォームおよびサービス: 「VMforce」は、「Force.com」プラットフォーム上で稼働するので、開発者はすでに構築されている様々なビジネスサービスにアクセスし、カ スタムコーディングの必要なしにそれぞれのアプリケーションに合わせてカスタマイズできます。これらのサービスには、検索、IDおよびセキュリティ、ワー クフロー、レポーティングおよび分析、堅牢なWeb サービス統合API、モバイル展開などが含まれています。
- Force.com データベース: 開発者は、自動拡張性、高可用性、自動調整機能、バックアップ、障害復旧など、豊富な実績を持つ「Force.com リレーショナルデータベース」のメリットをすべて得ることができます。
- VMware vCloud テクノロジー: VMware vCloud テクノロジーにより、「VMforce」アプリケーションを支えるJava 大量のソフトウェア管理が自動化され、開発者は、ハードウェアとソフトウェアの管理に伴うコストと手間から解放されます。VMware vCloud テクノロジーはクラウド上にJava アプリケーションをもたらし、「Force.com データベース」とアプリケーションとの紐付けを自動化し、基盤となっているvSphere 仮想化プラットフォームを管理します。
- VMware vSphere™: 業界をリードする仮想化プラットフォームVMware vSphere が、「VMforce」の基盤としてJava アプリケーションのためのリソースの分離、管理、仮想化を実行します。
- Force.com クラウドインフラストラクチャ: 「VMforce」が稼働する世界72,500 社以上が利用している「Force.com」上で稼働します。「Force.com」は、ユーザ企業が利用している最も重要なビジネスアプリケーションと 機密性が求められる重要なデータからの1 日平均2 億5,000 万のトランザクションを処理しています。
価格および提供時期
現在のところ、VMforce は2010 年中に開発者評価版および価格情報を提供する予定です。
その他の情報(英語のみ)
- VMforce の詳細は http://www.vmforce.com をご覧ください。
- ツイッター: @salesforce および @VMware(参加は#VMforce)
- VMforce のイベントのライブ・ウェブキャストは、日本時間4 月28 日(水)午前2 時30 分頃から www.vmforce.com でご覧いただけます。
セールスフォース・ドットコムについて
セー ルスフォース・ドットコムは、エンタープライズ・クラウドコンピューティング企業です。同社のCRM をはじめとするアプリケーションのポートフォリオは、営業、マーケティング、カスタマー・サービスにおける顧客とのコミュニケーション手法に革命をもたら しています。Force.com プラットフォームは、ユーザ、開発者、パートナーに対して、強力なクラウド・アプリケーションの構築を可能にします。Salesforce CRM とForce.com は、セールスフォース・ドットコムのマルチテナント・アーキテクチャを基盤にしたクラウドコンピューティング・サービスです。
- Salesforce CRM アプリケーション: http://www.salesforce.com/jp/products/
- Force.com プラットフォーム: http://www.salesforce.com/jp/platform
2010 年1 月31 日現在、 同社のサービスは、日本郵政グループ、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJ フィナンシャル・グループ、株式会社損害保険ジャパン、日立グループ、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社、 小田急電鉄株式会社、株式会社リロケーション・ジャパン(敬称略、順不同)を含む、世界72,500 社に利用されています。本リリースおよび他のリリースや発表などで言及している今後提供予定のサービスや機能は、現在のところ利用できません。
VMware について
ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、あらゆる規模の企業を 活性化する、ビジネスインフラの仮想化をIT 部門へ提供いたします。業界をリードする仮想化ソリューション・プラットフォームであるVMware vSphere™を導入することで、お客様は設備投資や運営経費の削減、俊敏性の向上、ビジネス継続性の確保、およびセキュリティの強化を、環境への貢献 を行いながら実現することができます。2009 年度に20 億ドルの売上、17 万社を超えるお客様、および2 万5 千社を超えるパートナを持つヴイエムウェアは、最も急速な成長を遂げているソフトウェア企業のひとつであり、企業のCIO によって常に「最優先」と位置付けられている企業です。ヴイエムウェアの詳細は www.vmware.com/jp にてご覧いただけます。
VMware、VMware ロゴ、VMware vSphere、SpringSource、VMware vCloud はVMware,Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての社名および製品名はそれぞれの企業の商標もしくは登録商標です。 「パートナー」 または 「パートナーシップ」 という言葉の使用は、当社と他社との法的な協力関係を示すものではありません。