ヴイエムウェア、包括的なNFVソリューションにより通信事業者のクラウドへの変革を加速
- VMware® vCloud NFV™の一般提供開始により、多機能かつマルチベンダーに対応したNFVプラットフォームの導入を簡素化
- VMware Ready™ for NFVプログラムにより、パートナのNFVソリューションとの相互運用性を保証
- ヴイエムウェアとパートナは、通信事業者独自の要件に対応したキャリア グレードのサポート サービスを提供
【2015年10月14日(日本時間) 東京発】
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ジョン ロバートソン)は本日、通信事業者によるネットワーク機能の仮想化(NFV)の導入を促進する、新たなNFV製品を発表しました。本日の発表には、VMware vCloud® NFV™プラットフォーム、新しいVMware Ready™ for NFV認定プログラム、そしてヴイエムウェアとパートナから提供される新しいキャリア グレード サポート サービスの一般提供開始が含まれます。
通信事業者は、コストの大幅な削減と迅速かつ俊敏なサービス革新を可能にするNFVを通じて、事業の変革を推進しています。現在、通信事業者はインフラ関連コストの上昇やサービスの差別化要素の欠如による利幅の減少という市場の流れからの脱却を模索しています。NFVの導入には、カスタマイズされたソフトウェア スタックに基づくモデルと、共通の仮想化プラットフォームに基づくモデルの2つの導入モデルが主流となりつつあります。米国のアナリスト/コンサルティング会社であるACG Research社が最近発表したホワイトペーパーでは、長期的な視点で、ヴイエムウェアをベースとした共通プラットフォームのモデルは、俊敏性とコスト削減の点で大幅に優れていると結論付けています 1。
VMware vCloud NFV:多機能かつマルチベンダーに対応した統合プラットフォーム
VMware vCloud NFVは、NFVの普及に必要となる、主要な仮想化と管理のためのコンポーネントを組み合わせています。VMware vCloud NFVにより、通信事業者は多機能かつマルチベンダーに対応した統合NFVプラットフォームの導入が可能となり、クラウドの進化のすべての段階で、あらゆるアプリケーションをサポートできます。vCloud NFVプラットフォームは、30社の仮想ネットワーク機能(VNF)ベンダーが提供する40以上の仮想ネットワーク機能に対応しています。これは、この市場にあるソリューションのほぼすべてに対応していることになります。このプラットフォームにより、IT部門はこれまでに培ったヴイエムウェアの仮想化環境向けの既存スキルや運用経験をそのまま活用できるため、通信事業者によるスムーズなクラウドの導入と継続的な管理を実現します。VMware vCloud NFVのコンポーネントは以下の通りです。
- 本番環境で実績あるNFVインフラ ソリューション
VMware vSphere®は業界をリードする仮想化ソリューションであり、クラウド上でのモバイル サービスや固定回線サービス向けに、優れたパフォーマンス、拡張性、可用性を提供します。そして、ヴイエムウェアのソリューション スタックに完全に統合されたVMware Virtual SAN™は、最も要件の厳しいモバイルのコア機能およびインターネット機能もサポートできるため、仮想ストレージ アプライアンスや外付け型ストレージよりも優れたパフォーマンスを通じてネットワークの機能やサービスに必要とされるストレージ要件に対応できます。VMware NSX®は、業界をリードするネットワーク仮想化プラットフォームであり、ソフトウェアにより重要なレイヤ2/レイヤ3のネットワーク機能を提供できるため、通信事業者はデータ センターや交換局全体でサーバ仮想化のメリットを享受できます。 - クラウド管理でのオープン性と選択肢
ヴイエムウェアは、VMware vCloud Director® SP(サービス プロバイダ向けVMware vCloud Director)とVMware Integrated OpenStackを通じて、仮想インフラ管理のための柔軟な選択肢を提供します。VMware vCloud Directorの最新バージョンは、セルフサービス プロビジョニング機能の強化、vApp機能の強化、テナントごとのリソース利用制御などの新機能を備え、NFVに求められるニーズに対応します。OpenStackの最新バージョンであるKiloをベースとしたVMware Integrated OpenStackには、サービスとしてのロードバランシング(LBaaS)機能、Ceilometerによるメータリング機能、Heat によるオートスケーリング機能が含まれており、VMwareベースのOpenStackクラウドの拡張性、パフォーマンス、復元性を強化しています。 - 継続的なサービス保証
ヴイエムウェアは、マルチテナントのネットワーク環境において継続的なサービス保証を提供するために、統合運用ツールを通信事業者に提供します。通信事業者は、VMware vRealize® Operations Insight™とVMware vSphere with Operations Management™により優れたサービス品質を提供できるため、サービス利用者数を維持しながら、収益を向上できます。
新しいVMware Ready for NFVプログラム:世界中の通信事業者向けに信頼性を提供
VMware Ready for NFVにより、パートナは自社の仮想ネットワーク機能がヴイエムウェアのNFVインフラと相互運用可能であることを保証することができます。またVMware Ready認証により、通信事業者はvCloud NFV上でNFVソリューションを導入、稼働、相互運用できることを確認できます。VMware Readyプログラムは、定評あるパートナから提供される製品やソリューションへのヴイエムウェアによる最高レベルの保証であり、この認定によりパートナは顧客の信頼を獲得し、ビジネス機会を拡大できます。VMware Ready NFV Programに参加する最初のパートナ企業には、Affirmed Networks、Brocade、Metaswitch、Mitel、NEC、VeloCloud、Versa Networksなどが含まれます。
NFV導入のためのヴイエムウェアの新しいキャリア グレードのサポート
ヴイエムウェアとそのパートナから提供されるキャリア グレード サポートにより、通信事業者はパフォーマンスの低下やシステム停止のリスクを低減できるだけでなく、運用効率を向上させることができます。ヴイエムウェアが提供するキャリア グレード サポートには、サービスの応答および復元に関するSLAの強化、問題解決に関するSLA、プロアクティブな環境モニタリング、専属のアカウント管理者、専属の上級サポートエンジニア、技術サポートの強化などが含まれています。
キャリア グレードのサポートに関するヴイエムウェアとNokia Networksのパートナシップ
Nokia Networksの顧客は、2014年からヴイエムウェアをベースとしたクラウド インフラ上でVoLTEサービスを運用しており、またNokia Networksの最初のVoLTE向け商用仮想ネットワーク機能製品もヴイエムウェア ベースのクラウド インフラ上で稼働しています。同社が提供するNokia TotalCare for VMwareは、Nokia cloud wise Care Services を通じて利用可能なケアパッケージです。このパッケージでは、拡張されたSLAにより、ヴイエムウェアのソリューション導入をサポートするほか、Nokia Networksが顧客への一括窓口を務めます。そして、Nokia Networksは、同社の運用管理のノウハウやプロセスに関するベスト プラクティスを活用し、予め合意した時間でのサポートを提供します。
VMware, Inc. 上級副社長 兼 Telco NFVグループ担当ゼネラルマネージャー シェカール・アヤール(Shekar Ayyar)コメント:
「VMwareのテクノロジは、Vodafone、Ooredoo、IIJ、Vip Mobileなどの先進的なグローバルサービス プロバイダが、モバイル コアとクラウドを対象としたミッション クリティカルなネットワーク機能を提供することを可能にします。当社は今後も、通信事業者が単一かつ一貫したインフラ環境を構築し、あらゆる従来型とクラウド ネイティブの仮想ネットワーク機能を高速かつ安全に構築、稼働、提供できるよう、継続的に取り組みます」
1出典:VMwareとAffirmed Networksが委託したACG Research社の調査「Business Case for a Common NFV Platform」(2015年8月16日)
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド インフラとビジネス モビリティの分野で業界をリードしています。VMwareの業界をリードする仮想化技術をベースとしたソリューション群を通じて柔軟性、俊敏性、安全性に優れたITの新しいモデルを実現します。顧客はあらゆるアプリケーションの開発の高速化、提供の自動化、安全な利用を実現することでこれまで以上にイノベーションを加速できます。VMwareは、50万社を超える顧客、および7万5,000社を超えるパートナを有し、米国カリフォルニア州シリコンバレーの本社のほか全世界にオフィスを展開しています。当社の2014年度の売上高は、60億米ドル以上です。VMwareの詳細は www.vmware.com/jpをご覧ください。
VMware、vCloud、vCloud NFV、VMware Ready、vSphere、 Virtual SAN、NSX、vCloud、vCloud Director、vRealize、Operations insight、vSphere with Operations Management は、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。「パートナ」または「パートナシップ」という言葉は、当社と他社との法的な協力関係を示すものではありません。
将来予想に関する記述
本プレス リリースには、VMware vCloud NFVプラットフォームのテクノロジ、Ready for NFV認定プログラムとキャリア グレードのサポートとサービス、VMware NFVの製品やサービスの予測される提供開始時期や特長、これらテクノロジとその他のテクノロジの将来における統合計画、顧客やパートナへのメリット、これら製品やテクノロジの市場やVMwareの成長に対する潜在的なメリットなど、将来予測に関する記述 (forward-looking statements) が含まれています。
本プレス リリースには、過去または現在の事実に関するもの以外に、将来予想に関する記述 (forward-looking statement) が含まれており、1995年米国私募証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の「セーフハーバ」 条項 (the safe harbor provisions)に準拠しています。実際の結果は、特定のリスク要因により、将来予想に関する記述で予想された結果と大きく異なる場合があります。リスク要因には、(i)優先事項や予算配分の変化;(ii)現在の世界的な経済状況の不確定要素が及ぼす経済全体へのリスク;(iii)IT消費の落ち込みまたは遅延;(iv)価格競争、業界再編、 新規競合会社の企業向けソフトウェアやクラウド コンピューティングの業界への参入、VMwareの競合会社による新製品の投入およびマーケティング施策などの競合状況が含まれますが、これらに限定されるものではありません;(v)VMwareの顧客が新製品の開発およびクラウドコンピューティングやsoftware-defined data centerへの移行を実現できるか否か;(vi)顧客の新興技術に対する許容性 (賛同の有無)に起因する不確定要素;(vii)仮想化ソフトウェアならびに企業コンピューティング向けのアプリケーション プラットフォームの業界での急激な技術や市場の変化;(viii)製品の開発タイムラインの変更;(ix)関連するテクノロジの成功裡の相互運用や統合;(x)VMwareの独自技術の知的所有権のマネジメント能力;(xi)VMwareが優秀な従業員を採用、維持できるかどうか、などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。
これらの将来予想に関する記述は、現時点での予想に基づくものであり、状況、重要性、価値、および効果の不確実要素と変化、ならびに 最新の報告書 Form 10-K、 Form 10-Q、Form 8-Kを含む米証券取引委員会に提出した文書に詳しく記載されているその他のリスクによる影響を受けることがあり、実際の結果が予想と異なる可能性があり ます。当社は、このリリース後にこれらの将来予想に関する記述を更新する義務を一切負いません。