大阪府教育委員会事務局がすべての府立学校向けのICT基盤をFlexPod®で統合し、教職員が使用する13,000台のPCを仮想デスクトップに移行
FlexPod®を基盤としたシステムにVMware Horizon View™を導入し、
教育向けシステムとしては国内最大級となる仮想デスクトップ環境を構築
仮想化技術と最新のテクノロジーを活用した統合基盤により、
シンプルな運用管理/業務効率の向上/安全かつ信頼性の高いICT環境を実現
2014年1月8日
ヴイエムウェア株式会社
シスコシステムズ合同会社
ネットアップ株式会社
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三木 泰雄、以下ヴイエムウェア)、シスコシステムズ合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:平井 康文、以下シスコ)、ネットアップ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岩上 純一、以下ネットアップ)は本日、大阪府教育委員会事務局が、ヴイエムウェア、シスコ、ネットアップの提供する各種ソリューションにより、大阪府内の約170校の全府立学校の教職員が利用するICT環境を統合するとともに、教職員が使用する約13,000台のPCを仮想デスクトップに移行すると決定しました。
大阪府教育委員会事務局は、ヴイエムウェアの仮想化ソフトウェア、シスコのUCSサーバとNexusスイッチ、ネットアップのNetApp FASストレージで構成される検証済みデータセンター プラットフォームであるFlexPod®によるICT基盤の統合と、ヴイエムウェアの仮想デスクトップ ソリューションであるVMware Horizon View™による仮想デスクトップ環境の導入により、教育向けでは国内最大規模となる仮想デスクトップ基盤(VDI)を構築予定です。これにより、シンプルかつ一元的な運用管理を通じた業務効率の向上と、セキュアで信頼性の高いICT環境を実現可能となります。
大阪府教育委員会事務局では、政府や大阪府の施策などをもとに、これまで利用目的ごとにネットワークとICT環境を整備・構築してきました。そして、ネットワークごとにそれぞれ異なる機器や機能、セキュリティ ポリシーが導入された結果、ネットワーク間での情報共有やデータ利用に制約が生じ、またシステムの運用管理を各学校で実施していたため、教職員のPC運用管理負荷が増大するなどの課題がありました。
これらの状況を受け、大阪府教育委員会事務局では仮想化技術を通じたサーバ集約や教職員に配備されている複数端末の仮想デスクトップ環境への移行・集約による、最適化された統合ICT基盤の構築に向けた方針を策定しています。そして、業務効率の向上、コスト削減、セキュリティの確保、信頼性の高いシステムなどの要件を検討した結果、FlexPodとVMware Horizon Viewの導入を決定しました。また今回のシステム導入に際し、西日本電信電話株式会社がシステム全体の構築を、システム全体の運用は約3万台の運用実績がある株式会社エヌ・ティ・ティ ネオメイトが担います。各社ソリューションの導入によるメリットは以下の通りです。
- シンプルなシステム構成による大規模ICT基盤の一元的な運用管理
サーバ/ネットワークの管理ポイントの集約や拡張性の高いシステム構成など、大規模運用に最適化された一元的な運用管理システムを構築 - 柔軟かつ信頼性の高いシステム設計・運用により業務継続性を向上
FCoE(Fibre Channel over Ethernet)技術の利用やシンプルなネットワーク構成により、ハードウェア障害時やシステム拡張時でもサービスが停止しない、信頼性の高い冗長構成のシステムを構築することで業務継続性を向上 - ストレージの統合データ保護の機能を通じて災害復旧対策を強化
ストレージのデータ保護やストレージ効率化の機能を活用し、1ペタバイト(PB)を超える大規模なストレージ システム上に高速かつ信頼性の高いデータのバックアップ/リカバリを備えた災害復旧環境を構築するとともに、仮想化環境に最適化されたストレージ効率化の機能を通じてデータ管理を効率化 - 効率的なリソース活用により、サーバ/ストレージなどのハードウェアコストの最適化
大阪府教育委員会事務局および府立学校の約200台のサーバを仮想化することで、システム全体で柔軟かつ効率的なサーバ リソース活用を実現するとともに、重複排除などのストレージ効率化の機能を通じて仮想化環境でのストレージ効率を向上し、ハードウェアに関するコスト最適化を実現 - デスクトップ環境の一元管理
デスクトップ仮想化により、府立学校内教職員のデスクトップ環境の一元管理が可能になり、従来の個別最適から、全体最適の仕組みを構築 - デスクトップ仮想化によりシステム全体の信頼性と業務効率を向上
当初、詳細設計時に想定していたアプリケーション転送方式ではなく、VMware Horizon Viewによるデスクトップ仮想化方式にしたことで、標準的なセキュリティ対策が可能となり、システム全体の信頼性が向上するとともに、教職員によるPC端末管理が不要となるため、業務効率を大幅に向上
今回、大阪府教育委員会事務局が導入した各ソリューションは以下の通りです。
FlexPod Datacenter(検証済みデータセンター プラットフォーム)
- VMware vCloud® Suite
- Cisco UCS 6296ファブリックインターコネクト
- Cisco UCS 5108ブレードシャーシ
- Cisco UCS B200M3ブレードサーバ
- Cisco VIC 1240/1280仮想ネットワークアダプタ
- Cisco Nexus 7009コアスイッチ
- NetApp FAS3250AE ストレージ
VMware Horizon View (仮想デスクトップ ソリューション)
また、大規模ネットワーク基盤を支えるソリューションとして、Cisco Nexus 7009コアスイッチとCatalyst6500/ASAファイヤーウォールモジュールも併せて導入しています。
上記のほか、大阪府教育委員会事務局では以下の機能を活用しています。
- VMware Horizon Viewを搭載する基盤では、VMware vSphere® Distributed Resource Scheduler™(DRS)機能を通じてサーバ負荷分散が自動的に行われるため、1台の物理サーバ上で140以上の仮想マシンを稼動させることができ、高い統合率を実現
- Cisco UCS Managerサービスプロファイル機能により、サーバ固有の情報(MAC、VLAN、WWN、BIOS情報)を完全にプロファイル化し、サーバ展開と障害対応を簡素化
- Cisco UCS6296ファブリックインターコネクトで12台のブレードシャーシを接続し96台のブレードサーバを一元管理するとともに、ブレードシャーシ接続にはFCoEを利用することでケーブル本数の削減と省電力を実現
- Cisco Nexus7009により、大容量のサーバ/サーバ・ストレージ間のトラフィックをボトルネックなく処理することが可能になり、また仮想スイッチ機能(VDC)を利用し、データセンター内の異なるセキュリティ要件を持つネットワークをより安全に収容することで、シンプルな物理構成を実現
- Cisco UCS B200M3ブレードサーバにCisco VIC1240/1280仮想ネットワークアダプタを実装することにより、ブレード毎に40Gbpsの帯域を確保することで大規模な仮想デスクトップ環境でもI/Oボトルネックを回避
- ネットアップのSnapManagerソフトウェアを通じて、VMware vSphere、Microsoft Exchange、Microsoft Office SharePoint Server向けの高速バックアップ/リカバリを実現するとともに、SnapMirror®による信頼性の高い災害復旧環境を実現
- 優れたストレージ効率化とインテリジェントなキャッシング機能を提供する、ネットアップのバーチャル ストレージ ティア(VST)を通じ、ストレージ自動階層化による効率化と同時に、高負荷のアプリケーションへの対応が可能
- ネットアップ独自のストレージOSであるData ONTAP®を通じて提供される高度な重複排除機能を、複数のアプリケーションやストレージ階層にわたって適用できるため、アプリケーションのパフォーマンスを維持しながらストレージ使用量を大幅に削減
- ネットアップのユニファイド ストレージにより、Fibre Channel、CIFS、NFS、iSCSIなどの一般的なすべての NAS /SAN プロトコルを単一プラットフォームでサポートするマルチプロトコル環境を構築できるため、シンプルな運用管理を実現
参考情報
- 株式会社エヌ・ティ・ティ ネオメイトの提供する仮想デスクトップについて
http://www.ntt-neo.com/service/daas/
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド時代においてビジネスの活性化を支援する仮想化ソリューションおよびクラウド インフラ ソリューションを提供いたします。ヴイエムウェアは、顧客がITリソースの構築・提供・利用を、発展的かつ企業特有のビジネスニーズ対応した方法で、移行できるよう支援します。ヴイエムウェアは、50万社を超える顧客、および5万5,000社を超えるパートナを有し、全世界にオフィスを展開するグローバル企業です。当社の2012年度の売上高は、46億1,000万ドルです。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。
シスコシステムズ合同会社について
シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
http://www.cisco.com/jp
ネットアップ株式会社について
ネットアップは、優れたコスト削減を実現し企業競争力を高めるストレージ製品とデータ管理ソリューションを提供する米NetApp, Inc.の日本法人です。製品、ソリューション、サービスの詳細に関しては、 www.netapp.com/jp をご覧ください。
Cisco およびシスコ ロゴは、シスコまたはその関連会社の米国およびその他の国における商標です。シスコの商標の一覧については、 http://www.cisco.com/web/JP/trademark_statement.html をご覧ください。
NetApp、NetAppロゴ、Go further、faster、FlexPod、SnapMirrorは、米国および他の国におけるNetApp, Inc.の登録商標です。
VMware、VMware Horizon、Horizon View、vCloud、vSphere、vSphere Distributed Resource Schedulerは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。
その他全てのブランド名や製品名は、それを所有する企業の商標または登録商標であり、法律によって保護されています。