IBMとVMware、企業でのハイブリッド クラウド導入加速に向け戦略的パートナシップを発表
新しい世界規模の協業により、VMwareベースのクラウドの構築、導入がより容易に実現
*本内容は、2016年2月22日(米国時間)に米国IBM Corporationと米国VMware, Inc.が発表した報道資料の抄訳版です。
【2016年2月22日(米国時間)ネバダ州ラスベガスならびにカリフォルニア州パロアルト発】
IBM Corporation(NYSE:IBM)とVMware, Inc.(NYSE:VMW)は本日、クラウドのもつスピード感や経済性を企業がより活用できるようにするための戦略的なパートナシップを発表しました。この新しい合意により、企業顧客は、SDDC(Software-Defined Data Center)の基盤で構築されたオンプレミス上の既存のワークロードを現在利用している手法で簡単にクラウドに拡張できるようになります。
VMwareの技術はFortune 100のほぼすべての企業で利用されており、このパートナシップにより、数千に及ぶデータセンタにわたる顧客の投資資産の保護とさらなる拡張が可能になります。顧客は、VMwareの技術と、世界45箇所に広がるIBMが有するクラウド データセンタを活用し、新たなツールを導入する必要なく、また開発リスクやセキュリティの懸念を低減させながら、クラウドを世界規模へと拡張させることができるようになります。
IBMとVMwareは、共同でアーキテクチャやクラウド製品・ソリューションの設計を進めており、顧客はIBM Cloud上で、VMware vSphere、ネットワーク仮想化プラットフォームのVMware NSX、VMware Virtual SAN などで構成される、事前設定されたVMwareのSDDC環境を自動的にプロビジョニングできます。
このSDDC環境を通じて、顧客はVMwareベースの共通のセキュリティやネットワークのモデルを活用し、設定などの調整の必要なくワークロードをハイブリッド クラウド環境に展開できます。
IBMの拡張性の高いCloudBuilderのツールやワークロード自動化機能を活用することで、事前設定されたワークロードやカスタマイズされたワークロードをVMwareのSDDCアーキテクチャに適合したクラウド上に自動でプロビジョニングできます。さらに、VMwareはクラウド管理ソリューションであるVMware vRealize Automation やVMware vCenter を活用することで、自社データセンタの一部としてIBM Cloud上の環境を導入、管理できるようになります。
両社はまた、共同でマーケティングに取り組み、ワークロードのシームレスな移行、災害復旧(DR)、キャパシティ拡張、データセンタ統合などハイブリッド クラウド導入に向けた新製品の販売も共同で実施する予定です。
両社から提供される新製品による顧客のメリットは以下の通りです。
- IBMとVMwareが提供する専門性、ソリューション、クラウド インフラにより顧客は、使い慣れたツール、プロセス、APIを活用しながら、プライベート/パブリックのクラウド環境で稼働するITリソースを管理、拡張できるようになります。
- 最先端のワークロード自動化により、顧客はIBM Cloud上に新しいワークロードを迅速にプロビジョニングしたり、または既存のワークロードを拡張することができます。
- 企業は、クラウドの特長を生かして、ローカルでより簡単にクラウドの利用を始め、必要に応じてグローバル規模に拡張するためのさらなる選択肢を享受できるようになります。また、データ主権の問題や各種規制にも対応できます。
- VMware の顧客は、柔軟性の高い従量課金制・月額払いの利用により、コスト効率を高めることができます。
- IBM Cloudは、VMwareのクラウド プロバイダ エコシステムであるVMware vCloud Air Networkにおける代表的なプラットフォームとなる予定です。
VMware Inc. 最高経営責任者(CEO) パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)のコメント:
「14年以上におよぶIBMとの関係をさらに拡大するこのパートナシップは、企業顧客がより迅速かつ簡単にハイブリッド クラウドを導入するためのサポートを提供するという共通のビジョンを証明するものです。当社の顧客は、IBM Cloudの柔軟性とコスト効率性を最大限活用するために、最新のワークロード自動化機能を備えた実績あるIBMのsoftware-definedソリューションを効率的かつ安全に導入できるようになります」
IBMコーポレーション IBMクラウド担当シニア・バイス・プレジデント ロバート・ルブラン(Robert LeBlanc)のコメント:
「ビジネスの大部分が実行される土台となるプラットフォームとしては、クラウドは限界点に達しつつあります。IBMとVMwareの戦略的提携により、お客様は、自社の既存投資を維持し、新たなビジネス機会を創出できるようになると同時に、クラウドを容易に受け入れることができるようになります」
IBMについて
IBMクラウドは、パブリック・クラウド、プライベート・クラウド、ハイブリッド・クラウドのサービスへの、すばやく簡単な、自動化されたアクセスを提供します。これにより、企業は全体的なITコストを抑えながらも、俊敏性と生産性を高めることができます。IBMは、クラウド・サービスの完全なポートフォリオを提供し、ビッグデータ、アナリティクス、モバイル、コグニティブ・コンピューティングなど、幅広いアプリケーションをサポートします。
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェア(本社:カリフォルニア州パロアルト)は、クラウド インフラとビジネス モビリティの分野で業界をリードしています。VMwareの業界をリードする仮想化技術をベースとしたソリューション群を通じて柔軟性、俊敏性、安全性に優れたITの新しいモデルを実現します。顧客はあらゆるアプリケーションの開発の高速化、提供の自動化、安全な利用を実現することでこれまで以上にイノベーションを加速できます。VMwareは、50万社を超える顧客、および7万5,000社を超えるパートナを有し、米国カリフォルニア州シリコンバレーの本社のほか全世界にオフィスを展開しています。当社の2015年度の売上高は、66億米ドル以上です。VMwareの詳細は www.vmware.com/jpをご覧ください。
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VMware、vSphere、vCloud、vCloud Air、vCenter、vRealizeは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。「パートナ」または「パートナシップ」という言葉は、当社と他社との法的な協力関係を示すものではありません。
将来予想に関する記述
本プレス リリースには、IBMとVMwareの戦略的パートナシップの開始時期、機能、メリットなど、将来の成長に関する記述 (forward-looking statements) が含まれています。
これらの将来予想に関する記述は、1995年米国私募証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の「セーフハーバ」 条項 (the safe harbor provisions)に準拠しています。実際の結果は、特定のリスク要因により、将来予想に関する記述で予想された結果と大きく異なる場合があります。リスク要因には、(i)現在の世界的な経済状況や市場環境の不確定要素が及ぼす経済全体への影響;(ii)価格競争、業界再編、 新規競合会社の仮想化ソフトウェアならびにクラウド/エンドユーザ/モバイル コンピューティングの業界への参入、VMwareの競合会社による新製品の投入およびマーケティング施策ほか、これらに限定されない競争上の要因;(iii)顧客の新興技術に対する許容性 (賛同の有無)に起因する不確定要素;(iv)複雑なテクノロジの統合の困難さ;(v)仮想化ソフトウェアならびにクラウド/エンドユーザ/モバイル コンピューティングの業界の飛躍的な技術の変化;(vi)製品やサービスの開発タイムラインの変更;(vii)優秀な従業員の採用、維持の可否、などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。
これらの将来予想に関する記述は、当プレスリリースの発表時点での予想に基づくものであり、状況、重要性、価値、および効果の不確実要素と変化、ならびに IBMとVMwareの最新の報告書 Form 10-K、 Form 10-Q、Form 8-Kを含む米証券取引委員会に提出した文書に詳しく記載されているその他のリスクによる影響を受けることがあり、実際の結果が予想と異なる可能性があり ます。IBMとVMwareは、このリリース後にこれらの将来予想に関する記述を更新する義務を一切負いません。