VMware、AWS Outposts向けの新しいソリューションにより、
オンプレミスのデータセンタの「As-A-Service」モデルの導入を加速
VMwareのエンタープライズ クラスのソリューションとAWSのネイティブな機能と環境を
組み合わせたハイブリッドクラウド向けに最新のイノベーションを提供
*本内容は、2018年11月28日(米国時間)米国VMware, Inc.が発表した報道資料の抄訳版です。
【2018年11月28日(米国時間)ネバダ州発】
VMware, Inc.(NYSE:VMW)は、AWS Outposts上で稼働するVMware Cloud® on AWS OutpostsとVMware Cloud Foundation™ for Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)の2つの新製品のプレビューを発表しました。これらのソリューションにより、顧客は自社データセンタ内で豊富なエンタープライズ クラスの機能をas-a-serviceモデルとして構築、導入することができるようになります。この2つのソリューションは、Amazon Web Services(AWS)の提供するハードウェアで構築された、完全に管理、構成可能なコンピューティングやストレージを備えたラックで構成される新しいAWS Outpostsを活用しており、顧客はオンプレミス環境でコンピューティングやストレージを稼働できると同時に、クラウド上のAWSの幅広いサービスとシームレスに連携できるようになります。これらのソリューションを組み合わせることで、すべてのVMwareおよびAWSのクラウド環境にわたって、一貫したインフラと運用を実現します。
データセンタからクラウド、エッジに至る一貫性を推進
パブリッククラウドは、インフラ管理の運用に要する諸費用の削減、アプリケーションの開発、導入、管理のための革新的なクラウド サービスへのアクセス、多額の先行投資を削減できるOPEX(運用コスト)による財務モデル、セルフサービス方式でのインフラ利用やシステム環境の弾力的な拡張の能力など、顧客がデジタル トランスフォーメーションを加速するための大きなメリットをもたらします。VMware Cloud on AWSは現在、顧客にこれらのメリットを提供していますが、今回の発表を通じて、AWSクラウドで実績のあるVMwareのテクノロジが提供する運用上の一貫性、使いやすさ、そして企業向けの信頼性などにより顧客のメリットをさらに拡大します。その一方で、まだ多くのアプリケーションは、レイテンシ、データ グラビティやデータの所有モデルなどの要件のためにオンプレミスに配置しなければならなかったため、これらのパブリッククラウドのメリットをこれまで享受できていませんでした。VMwareでは最近、VMware Cloudを拡張し、データセンタやエッジなどのオンプレミス環境向けにSDDCインフラをサービスとして提供するProject Dimension(現在ベータ版)を発表しました。そして本日、VMwareとAWSは、AWS Outposts上でSDDCインフラをサービスとして提供するために協業を拡大しました。
VMware Cloud on AWS Outpostsは、両社が顧客のオンプレミスのハードウェア管理の負担を軽減するために共同開発したソリューションとして、一貫したハイパースケールのクラウドインフラと革新的なサービスをデータセンタに提供します。VMware Cloud on AWS Outpostsは、顧客のデータセンタまたはコロケーション施設に配置されたAWS Outposts上で稼働する、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ、クラウド管理などの包括的なソフトウェア定義のサービスを備えたVMware Cloud Foundationを基盤に、完全に管理されたVMwareのSDDCをサービスとして提供されます。VMware Cloud on AWS Outpostsは、ハイブリッド クラウド環境全体にわたって仮想マシン、コンテナ、Kubernetesをベースとしたアプリケーションをサポートします。また、VMware Cloud on AWS Outpostsは、VMware Cloud on AWSと同じソフトウェア スタック、コントロール プレーン、API、管理サービスを活用しており、VMwareまたはそのパートナにより販売、プロビジョニング、運用、サポートされます。
VMwareの実績あるエンタープライズ向け機能をすべてのAWSネイティブ環境にも提供
現在、顧客はAmazon EC2環境におけるネットワーク、セキュリティ、運用の一貫性を推進するためにVMware NSX®、VMware® CloudHealth、VMware vRealize®クラウド管理プラットフォーム、Wavefront™ by VMwareなど、幅広いVMwareソリューションを購入することができます。VMware Cloud Foundation for EC2は、これらの機能やその他の機能を既存のVMwareのデータセンタ統合機能と組み合わせ、AWS Outposts上で稼働するAmazon EC2などすべてのAmazon EC2環境へと拡張する新しい統合ソリューションです。すべてのEC2ワークロード向けにネイティブ開発されたVMware Cloud Foundation for EC2は、EC2環境全体にわたるネットワーク、セキュリティ、クラウド管理、データ保護、アプリケーション開発などの主要領域の統合を支援し、顧客がネイティブなAWS環境をオンプレミスのデータセンタに移行する際に、実績あるVMwareのデータセンタ技術を活用できるようにします。
VMware Cloud Foundation for Amazon EC2を通じて、顧客はVMware NSXとVMware AppDefense™により、すべてのAmazon EC2ワークロードをシームレスに接続し、安全性をさらに高めることができます。また、VMware vRealize Network Insightにより、ネットワーク トラフィックの完全な可視性やインサイトを獲得することができます。このソリューションには、VMwareのクラウドの自動化、管理、運用のサービスが含まれます。これにより、顧客はクラウドのコスト、使用量、セキュリティ、アプリケーションのパフォーマンスの分析や管理、アプリケーション配信の簡素化、クラウド環境全体にわたるリスク管理の強化が可能になります。VMware Cloud Foundation for Amazon EC2は、顧客がクラウド上やネイティブなAWS Outposts上でVMware vSphere®とAmazon EC2の両方のワークロード向けにバックアップやディザスタ リカバリを統合するために、既存の投資やツールを活用できるようになる予定です。そして、VMware Cloud Foundation for Amazon EC2は、Amazon EC2のオンプレミスとクラウドの両環境にわたってVMwareのKubernetesサービスを拡張することで、オンプレミスとパブリック クラウドで共通のアプリケーション開発プラットフォームを構築できるようになると同時に、豊富なVMware、AWS、パートナのサービスにアクセスできるようになります。
VMware, Inc. クラウドプラットフォーム部門 上級副社長 兼 ゼネラルマネージャ
マーク・ローマイヤ―(Mark Lohmeyer) コメント:
「VMwareのビジョンは、顧客に一貫したインフラ、運用、開発者体験を提供することで、あらゆる場所でビジネスが求めるアプリケーションを構築、稼働できるようにすることです。これにより、IT投資の価値を最大化し、より優れたビジネス上の成果を達成できるようにします。業界をリードするハードウェア上で、データセンタ、クラウド、エッジにわたるエンド ツー エンドのサービスとしてのsoftware-defined data center(SDDC)インフラを提供する、という当社の広範なハイブリッド クラウド戦略の一環として、AWSとの協業を拡大し、両社共通の顧客のとっての価値をさらに高めることができることを大変嬉しく思います」
Amazon Web Services EC2 Enterprise Workload担当 副社長 サンディ・カーター(Sandy Carter)氏 コメント:
「VMwareとともに2017年にVMware Cloud on AWSを発表して以来、その機運は大きく高まっています。今回の発表により、顧客が自社拠点のAWS Outposts上でVMware Cloud on AWSを稼働できるようになったことは、両社の協業におけるさらなる一歩となるものです。顧客からは、ハードウェアやソフトウェアを自ら管理することなく、同じハードウェア、インタフェース、API、最新のAWS機能への高速なインスタント アクセスを使用して、自社のVMware Cloud on AWS環境をオンプレミスにも拡張したいという要望が寄せられていました。AWS Outpostsにより、シームレスかつ統合的なハイブリッド体験を提供します」
*US参考資料原文は下記URLよりご覧ください。(英語サイト)
■提供について
VMware Cloud on AWS OutpostsおよびVMware Cloud Foundation for EC2は、いずれも2019年下半期に提供開始予定です。
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアのソフトウェアは、世界中のデジタル インフラを支えています。ヴイエムウェアのコンピュート、クラウド、モビリティ、ネットワーク、セキュリティの各製品は、世界中で7万5,000社のパートナ エコシステムを通じて50万以上の顧客にダイナミックかつ効率性に優れたデジタル基盤を提供しています。カリフォルニア州パロアルトに本社を置き、ビジネスと社会に貢献するVMwareの革新的なイノベーションの歴史は今年20周年を迎えます。VMwareの詳細は www.vmware.com/jpをご覧ください。
VMware、VMware Cloud、VMware Cloud Foundation、NSX、Wavefront、VMware vRealize、AppDefense、vSphereは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です他のすべての名称ならびに商標は、それぞれの企業の商標または登録商標です。