【2022年11月15日(日本時間)東京発】
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山中 直)は、VMware HCX+およびVMware NSX Advanced Load Balancer(ALB)PULSE Cloud Serviceの機能強化を発表しました。これらの機能強化を通じて、企業のクラウド ネットワーク インフラにわたり、統合管理、オーケストレーション、オブザーバビリティに基づいた運用モデルの活用を支援します。
今年8月に開催されたVMware Explore 2022で、テクノロジー プレビュー版として発表されたVMwareのProject Northstarは、マルチクラウドの世界でネットワークやセキュリティ サービスの利用を簡素化することで、エンタープライズ アプリやクラウドのジャーニーを加速化することを目的としています。Project Northstarは、マルチクラウド ネットワーキング、セキュリティ、ワークロード モビリティ、エンドツーエンドでの脅威の検知とレスポンスといった機能を、プライベートおよびパブリック クラウドにわたり、一貫したポリシー、自動化、シンプルなSaaSベースの利用モデルを実現する一元的なコンソールのもと提供します。今回の発表もProject Northstarの一環となります。
VMware HCX+は、マルチクラウド環境における統合管理、オーケストレーション、ワークロードの移行、オンプレミスへの回帰、リバランスへの取り組みのためのオブザーバビリティを提供するフルマネージドのワークロード移行とサービスとしてのモビリティ(MaaS)の実現を目的としています。HCX+では、マルチサイトの接続性と移行のアクティビティをダッシュボードから確認できるため、大規模なワークロード移行プロジェクトをシームレスかつセキュアに、しかも最小限のダウンタイムで実施できます。
VMware NSX Advanced Load Balancer Pulse Cloud Serviceは、一元化されたライセンス管理、脅威テレメトリ、プロアクティブなサポートを提供することで、マルチクラウド環境での簡素化と俊敏性の向上を実現します。加えて、マルチクラウド環境にわたり、全てのクラウド対応NSX-ALBコントローラの包括的な可視化とインベントリ管理を可能にする新しい統合ダッシュボードを発表しました。この統合ダッシュボードを通じて、アプリケーションのパフォーマンスやインフラの健全性、リソースの消費量、ライセンスの使用状況について詳細なインサイトを得られると同時に、運用を簡素化して複数の問題のトラブルシューティングを1ヵ所で行えるようになります。
Project Northstarサービス
Project NorthstarはVMware NSXを大きく進化させるもので、オンデマンドのマルチクラウド ネットワークとセキュリティの統合サービスを提供することで顧客を支援します。主な機能は次のとおりです。
- ポリシーの統合管理:ネットワークおよびセキュリティの運用とトラブルシューティングを統合し、すべてのクラウド環境においてネットワークとセキュリティのポリシーを一元的に管理します。
- セキュリティの計画と可視性:NSX Intelligenceサービスにより、マルチクラウド環境全体を包括的にリアルタイムで確認できます。NSX Intelligenceは、トラフィック フローのデータを取り込み、マルチクラウド環境におけるネットワークとセキュリティ ポリシーの推奨事項を提供するVMwareが管理するスケーラブルなデータ レイクを装備しています。また、ネットワーク トラフィック分析(NTA)で脅威に関しての詳細なインサイトを提供し、異常な振る舞いを検知します。
- Network Detection and Response(NDR):NDRサービスは、マルチクラウドにわたり展開されているワークロードに、拡張可能な脅威の検出とリスポンスを提供します。NDRの相関分析エンジンが脅威キャンペーンに基づいてIDPS、マルウェア、異常なイベントを分析することで、アラートの増大を防ぎ、SOC(セキュリティ運用センター)の監視プロセスを簡素化します。
- 高度なロードバランシング:VMware Cloudでは、高度なロードバランシング(ALB)クラウドサービスとホスト型コントローラ機能がサポートされます。その後、パブリッククラウドとオンプレミスでもサポートされる予定です。コントローラ機能はVMware のマネージド サービスとして実装され、スタンドアロンとしても、ほかのProject Northstar SaaSサービスと組み合わせて利用することも可能です。
- ワークロードの移行とモビリティ:VMware HCX+のリリースとともに、VMwareはフルマネージドのワークロード移行とサービスとしてのモビリティ(MaaS)の提供の準備をしています。このソリューションは、複数の拠点にわたるセキュアな接続の一元的なオーケストレーション、これらの拠点間の移行やモビリティの計画と管理をサポートします。
Project Northstarは、このようなサービスをオンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウドの環境において、SaaSデリバリ モデルで提供するという戦略的な転換を示すものです。
VMware, Inc. ネットワークおよびセキュリティ ビジネスユニット シニアバイスプレジデント兼ゼネラル マネージャ ウメシュ・マハジャン(Umesh Mahajan)コメント:
「多くの企業がマルチクラウド環境への移行に際して、プライベート/パブリック クラウド環境に分散するアプリやワークロードの接続、保護、管理の方法の見直しが求められています。従来のネットワーク アーキテクチャやツールはこのような企業のクラウド変革に追いついていけず、マルチクラウド インフラの管理には複雑さの増大と運用上の課題が生じています。マルチクラウド環境全体を網羅する一貫性のあるポリシーと運用、自動化を実現するProject Northstarは、柔軟性の高いサブスクリプション モデルを通じてクラウドスマートなネットワークとセキュリティ サービスの未来を実現します」
提供時期
VMware NSX ALB PULSE Cloud Serviceの強化機能はVMwareの2023年度第4四半期(2022年11月~23年1月)に提供開始予定です。また、VMware HCX+はすべての顧客を対象にベータ版を提供しています。
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアは、あらゆるアプリケーションに対応したマルチクラウド サービスを提供するリーディング プロバイダであり、企業によるコントロール下でのデジタル イノベーションを実現します。VMwareのソフトウェアは、イノベーションを加速させる信頼性の高い基盤として、企業が未来を築くために求められる柔軟性と選択肢を提供します。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くVMwareは、同社の2030 Agendaを通じて、より良い未来の構築に取り組んでいます。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。
VMware、Explore、NSXは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。この文書には、ヴイエムウェア以外のウェブサイトへのハイパーリンクが含まれている場合がありますが、これらはそのウェブサイトのコンテンツに責任を負う第三者により作成、ならびに維持されています。